歯の根の治療(根管治療、歯内療法)を長期間受けていたが、症状が改善せず、当院にて、根管治療を希望して来院。
2015年12月10日 初診時レントゲン
2015年12月10日初診時口腔内
2015年12月10日 初診時CTにて、右上顎洞(右の副鼻腔)に不透過像がみられ、炎症症状が拡大していることがわかった。
前後面のスライスCT画像
左右面のスライスCT画像
2015年12月22日 当クリニックにて根管治療の再治療開始
2016年1月22日 根管治療の術直後確認レントゲン(根管治療3回目のアポイント時)
2016年2月5日 術後経過確認時のCT画像
右側の上顎洞の炎症(粘膜の肥厚)が消失し、自覚症状も消失した。
左右面のスライスCT画像
前後面のスライスCT画像
このように、蓄膿(上顎洞炎)の治療には、歯が原因の歯性上顎洞炎と、鼻が原因の鼻性上顎洞炎との鑑別診断が重要で、更に、その症状が、歯が原因の歯性上顎洞炎の場合、適切な、根管治療と、根管治療と抗菌剤の投薬、抗菌剤の投薬のみ、などの適切な治療法の選択で治療することが可能です。