インプラント、天然歯、歯の根の病気の診断と治療方法

150224(1)

インプラントの治療の経験済み(他医院)の患者様が来院され、歯の根の付近の違和感を自覚症状とされていました。

レントゲンや、その他の診査で、矢印の部分の根尖病巣が原因であると考えられました。

この際の治療前の診断として、この根尖病変が真ん中の歯が原因なのか、左側の歯が原因なのか、右のインプラントが原因なのかも診断しなければなりません。

しかし、このレントゲンでは、根尖病変が右と真ん中の歯の間にあり、どちらが原因か判断しなければなりません。

右のインプラントは、問題ないと判断され、真ん中の以前の根管治療が問題は、根管治療による保存剤がきちんと入り、前医の根管治療が丁寧にされていたことがわかります。しかし、側枝と呼ばれる、歯の根(歯の神経)の解剖学的複雑な根管形態による原因と、差し歯の土台(コアー、支台)部分やクラウンの隙間と虫歯が原因と考えられました。また、右の歯は、歯と歯の間の虫歯の治療部分の虫歯と、その以前の虫歯治療による詰め物の化学的刺激が原因となり、感染根管(根尖性歯周炎)が根尖病変の原因になっていることも噛んげえられます。

結局そのような場合、診断をより確実にするのに、レントゲンの角度を変え、正確に診断したり、CTによる検査もいい方法になります。

150224(0)

術後

結局真ん中の歯の根管治療の際治療を行い、右の歯の神経を抜かずに治療を行って、根尖病変を治癒させました。

歯科の治療も、歯を抜かない、削らない、歯を残す、歯の神経を抜かない、などの治療を行うには、様々な検査や経験、診断、治療技術を合わせて行う必要があります。

関連記事

  1. 根管治療による審美歯科治療(歯を抜かない治療1)

  2. 歯を残すインプラントの治療

  3. 転倒によるお口の怪我について

  4. 奥歯の歯が折れた(歯が割れた)時の治療

  5. 歯の根の病気(根尖性歯周組織疾患)の原因歯の特定検査

  6. 歯内療法(根管治療)について

カテゴリー

PAGE TOP