根管治療による難治性の上顎洞炎の治療

後鼻漏、鼻閉感、右の頬部の違和感で耳鼻科に通院しておられた方が、当クリニックのHPの記事から、検査、治療のために来院されました。

初診時レントゲン(右側上顎洞、副鼻腔に不透過像、白っぽい像がみられ、上顎洞炎が疑われる。

初診時CTでも、右側(写真では左側)の上顎洞の内部の炎症像が認められる

デンタルドック(歯科精密検査)を改めて行い、鼻性上顎洞炎と、歯性上顎洞炎の鑑別診断と、その原因、治療法を特定する。

歯性上顎洞炎の診断と、その原因(原因歯)の特定に基づき根管治療を行う。

術後、3か月目のCTによる評価(患者様の自覚症状は治まってきているとのことだが、以前上顎洞内に炎症症状が認められる)

術後半年目のCT(患者様の自覚症状の消失と同時に、CT像で、上顎洞内の炎症症状、上顎洞粘膜の肥厚が治まっている)

初診時からの評価

このように、上顎洞炎(蓄膿症)は、適切な鑑別診断と、特殊な歯の治療で改善することができる場合があります。

関連記事

  1. 2 第三大臼歯智歯と口腔外科 叢生の原因になっている智歯(親…

  2. 3骨吸収と移植 C上顎臼歯部のボーンコンゼンセーション 限…

  3. 2 第三大臼歯智歯と口腔外科 組織の過形成とその除去 下顎

  4. 歯肉縁下歯石

  5. 2 第三大臼歯智歯と口腔外科 骨格性II級の外科的矯正治治療…

  6. CTによる根管治療(歯の根、歯髄治療、歯内療法、歯の神経治療…

カテゴリー

PAGE TOP