お口全体から考えた破折歯の抜歯と部分治療(部分矯正)

当クリニックでは一口腔一単位という考え方の他に患者さんの年齢や生活におけるお口の健康の重要性などを専門家として考え、また、患者さんが望む治療も重要な要素であることを考え治療を勧めるようにこころがけています。

ただし、専門家として診るためには、正確な検査、診断が必要になります。


矢印の一番奥の違和感で来院されました。


違和感の原因は一番奥の歯が割れていて噛むと違和感が出る原因になっていました。
さらに、それ以外に悪い箇所がみられるようだったため、精密検査を受けていただきました。


上の丸の拡大レントゲンです。割れていたり、歯の周りの骨をおかしています。

下の歯の一番奥と、奥から四番目が抜歯が必要でしたが、全体検査と全体の診断と、患者さんの希望から、必要な抜歯と必要な修復再建治療を進めていきました。


割れて中が腐っていました。

奥から四番目の歯(この時点では三番目)は矯正時に必要な歯として、しばらく残して治療を進めました。


矯正治療が終わった時点で抜歯をしました。


セラミックの歯で修復再建しました。


この患者さんの最適な治療は全体矯正ですが、患者さんのこの時点の希望に沿ってなおかつ専門家の立場からも悪くない治療を選択できました。
また、将来、より良い治療が可能であれば、全体矯正をして、抜歯した、スペースもなくし、全体の歯並びとかみ合わせをなおすことができるように考えて治療しました。
この時、抜歯をしてインプラントはこの時点でも、将来性を考えてもしないほうがよいと考え、患者さんの希望と一致して、良い治療が選択出来たと思います。

上の患者さんの将来引き続き可能な理想的な治療法の例

抜歯後スペースをなくす矯正の例

 

京都 北山吉川歯科クリニック 矯正治療については、当クリニックの矯正HP、または治療ブログ矯正歯科(歯列矯正)を参照してください。

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